インターネットで「体感温度」を調べてみると、参考になる記事がたくさん紹介されています。
しかし体感温度に関係して「あれ?なんか寒くなってきた」と感じることについて、書かれている記事はなかなかありません。
なぜ「気が付いたら寒い」のかを含め、防寒対策に必要な体感温度の補正について説明します。
いつのまにか寒い!体感温度をさらに下げるある理由とは
気が付いたら寒くなる理由は、標高が低い道路から高い道路へ走るとそのような現象が起きます。
なんとなくわかりますよね?^^
基本的に標高が167m変化すると気温は1℃変化します。なので体感温度にプラス気温差を加えてあげると防寒の必要性をさらに感じると思います。 【 Amazon 広告 】急に寒くなったらこの一枚がおすすめ!
この記事では、体感温度をさらに下げる標高による気温差について知ることができます。
体感温度を補正する場合は標高だけ?緯度の補正は?
標高による気温差を考慮するなら、緯度による気温差も考慮しないといけないのでは?と思いますよね?
北海道最北端(宗谷岬)と最南端(白神岬)では約4度の差があります。緯度1度につき気温が1℃変化すると言われているのでその差は4℃となります。
しかし緯度1度分の距離は110kmなので、1℃気温が下がるまで時間がかかります。したがって体感温度へ与える影響は少ないと思い標高のみの補正としました。
標高による気温差を加えた体感温度
体感温度の計算は風速や湿度を使って計算されます。(リンケの計算式やミスナールの計算式)街中や平地など標高の影響を受けない場合はこれでよいのですが、山間部へ向かって走る場合はやはり標高の気温差を考慮したほうがよいと思います。
たとえば走行ルートが 留寿都村(ルスツ) → 中山峠まで行くとして計算してみましょう。
気温:20度 / 時速50km/h で 計算してみると・・・
標高差を考慮しない体感温度 11.9℃ ※風速のみの計算です。
下記相関図より温度差を確認ー4℃なので、 11.9℃ ー 4℃
標高差を考慮した体感温度 7.9℃
約30分ほどで気温が4度も下がればやはり寒さを感じるでしょう。
標高差が大きい峠や標高の高い道路へ向かっているときに感じる「あれ?なんか寒くなってきた?」となるのはこのためだったんですね^^;
道路などの気温差がわかる相関図
気温差がわかるグラフを作りましたので掲載します。参考にしてください。
グラフの見方なんですが、左の気温差を使っておおざっぱに計算します。
例えば上士幌町~三國峠へ向かう場合、7℃(三国峠)―2℃(上士幌町)=5℃)
という具合に見てください。画像にすると見えづらいのですいませんがPDFにしました。
北海道すべての情報を掲載するにはちょっと無理があるので、ある程度有名な所を載せています。
気温差がわかる相関図から見えてくること
北海道で一番標高が高い道(峠)は三国峠でした。
基本的には上川方面日高山脈や大雪山周辺へ行く場合は、標高による気温差も考慮して衣類をすぐ取り出せるように荷物を整理した方が良いでしょう。 【 Amazon 広告 】急に寒くなったらこの一枚がおすすめ!
その他、平地や海岸線のルートを走るのであればあまり考える必要はないかもしれません。
まとめ
春や秋のツーリングには防寒対策は必要です。
天気予報の気温だけ見て「わりと暖かそうだな?」と思い、防寒対策をおろそかにしてしまうと失敗するので、しっかりと準備していきましょう。寒すぎて腰が痛くなりますよ!・・老ライダーの筆者だけかな^^;
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