北海道ツーリングで起きた絶望の瞬間・ロードサービスは救世主

２０２４年の北海道ツーリングは9月末から５泊6日の日程で出発しましたが、4日目に「エンジンが停止」するというトラブルに見舞われ、ロードサービスを呼ぶ事態となりました。

今回の記事は体験談としてその模様をお伝えしたいと思います。

　

【体験談】大雨の中ツーリングをしていた筆者の末路

普段ツーリング中にロードサービスを呼ぶほどのトラブルって考えたことありますか？

筆者もそうでしたが、まさか自分が呼ぶなんて思ってもいませんでした。

でもそれは想定外のところから来るんです！

　

「　うっそでないって・・・・ほんとおっかねがったんだよ！！！(；ﾟДﾟ)　」

　

5泊6日のツーリング・悪夢の4日目が始まる

前日までの3日間は順調にツーリングをしていたので「やっぱし遠くまで来るツーリングは楽しいな～」と思いながら楽しくツーリングしていましたが４日目の大雨が悲劇を生みます。

それではツーリング４日目の恐ろしい体験をご紹介いたします。

※レッカー中の写真は撮りませんでした（大雨の中作業している整備士さんに申し訳なくて・・）

　

9月27日金曜日「AM5:30」　起床

かもめの鳴き声で目覚めた朝は薄暗かったので、曇っていることを感じました。

窓を開けると案の定、道東でよくみられる濃霧がたちこめていたのです。

「やっぱり雨降るのかな～・・雨じゃなくずっと濃霧だったらいいな～」とつぶやきながら今日の予定を考えていました。

ゴソゴソとちらかった荷物を整理し始めましたが、昨日も夕食以外はコンビニのパンしか食べていなかったことを思い出して

今日のお昼は「えりも岬」でおいしいラーメンを食べようと考えていました。

　

「AM7:20」雨が降り始めた

荷物をバイクに積込んで準備完了。

少し前から雨が「ぽつぽつ」降り始めていたのでカッパを着用し、玄関先で見送ってくれている女将さんに「ペコリ」と会釈をして出発しました。

走り出して数分だと思いますが弱かった雨があっという間に強くなりました。

「うげ～・・まじかよ～(T_T)」昨日まで快適だったので、ちょっとガッカリしていました。

　

「AM7:40」オイル警告灯が点灯

走り出してから20分ほど雨に耐えながら走っていましたが、突然トラブルが発生しました。

根室市の温根沼に架かる「温根沼大橋」を渡っている最中なにげなくメーターを見たら、うっすらとオイルの警告灯」が点灯しているように見えました。

はじめは目の錯覚かと思いましたが、しだいにはっきりと点灯してきたので焦りました。

車検時にオイル交換も済ませてあるので、思わず大声で「はぁ？なんでー？？？」と叫んでしまいました。

　

「AM７：５０」大雨の中エンジンが停止

根室市街から離れ風連湖の脇を通る国道４４号線の周囲には何もなく、ここでエンジンが止まってしまえば途方に暮れることは容易に想像できました。

しかし「道の駅スワン４４ねむろ」まであと２ｋｍの辺りからエンジン回転が下がり始め、1キロメートル手前でとうとうエンジンが停止してしまったのです・・・

「もしかしてエンジン焼き付いたのか？(;’∀’)」

もしそうならツーリング終了となってしまうのでかなり戸惑いました。

　

「AM８：１０」途方に暮れる筆者

エンジンが停止した場所から道の駅まで１ｋｍほどだったと思いますが、幸い下りだったので押さずに道の駅まで到着することができました。

道の駅が空いていたこともあり、いつもなら駐車場の端っこへバイクを止めるのですが、建物の近くへバイクを押して移動しました。

雨宿りしながら動かないバイクをぼうぜんと眺めていました。

　

「AM８：２０」ロードサービスを呼ぶ

「　これからどうしたらいいんだ(;´Д｀)　」

途方に暮れていましたがこのままでは進展がないので、ロードサービスを呼ぶことを決めました。

※（以前ロードサービスについて記事を書きましたが、勉強しておいてよかったと思います（笑））

しかしスマホをウェストバックから取り出し愕然としました・・なんと

圏外・・・・・・・・・・はい！詰みました(‘ω’)

トラブルに追い打ちをかけるこの展開に頭が真っ白になりました。

　

「AM８：４０」電話ボックスを発見！

絶望感の余りしゃがみこんでしまいました。

残された方法は道の駅にある「案内所」に相談するしかないが、開店は３０分後の９：００でした。

何もできない間ボーっとしたりうろうろしていました。

しかし、辺りを何気なく見ていたら「電話ボックス」を発見！

「おおっ！電話ボックスがある！」

小走りに駆け寄り扉を開け、蜘蛛の巣や虫の死骸を払いながら受話器を取りました。

万が一のため財布に忍ばせておいたロードサービスの連絡先カードを取り出し、ようやく電話することができました。

　

「AM１０：００」助かるも原因不明に困惑

ロードサービスのやり取りの内容は省きますが、親切丁寧に対応してくれました。

対応としてはおおよそ以下の内容でした

• 現在の位置
• 状況
• 希望
• 被保険者情報

　

これらの情報を伝えたあと、電話のオペレーターさんが現場近くの会社を探して派遣してくれます。

しばらく待ち、迎えに来てくれた自動車屋さんのレッカー移動で根室市内にもどりました。

その場で診てもらいましたがエンジンオイルはほぼ規定どおりに入っており「原因はわからない」とのこと。

根室市内にはバイク屋さんがないということなので、きちんと見てもらうなら釧路市のバイク屋さんまで行く必要があります。

なのでここにいても仕方がない・・・

ツーリングを続けるか迷いました。

でも、ここにバイクを預けて道南からバイクを回収しにくる事は難しいし、エンジンは復活しているためリスクはあるが再度走ることにしました。

　

「AM１０：５０」２回目のエンジン停止

オイルポンプ系の不調だと思っていたので、スピードを抑えゆっくりと走行していました。

この時間も相変わらず大雨が続き、上から下から水しぶきを浴びて走行していました。

それから１時間後再び悪夢が訪れました。

オイルランプが点灯し２回目のエンジン停止。

今度は完全に山の中で停止したため、スマホが繋がらないのに加えてクマの存在が気になりました。

大雨に打たれながら人生で最高のストレスを感じました。

「AM１１：２０」大雨の中バイクを押して歩く

しばらく呆然としていましたが、どうしようもないのでバイクを押し始めました。

地形的に平坦だったので押すのはそれほど力はいりませんでしたが、大型車や乗用車が跳ね上げる水しぶきが強烈でした。

足元には小さめのカエルが沢山飛び跳ねていましたが、避けてバイク押す余裕はどこにもなく犠牲になったカエルさんたちは沢山いたと思います。（カエルさんごめん＾＾；）

　

「PM１２：００」小さな集落へ到着！電波が回復

２ｋｍほど押したところで体力の限界が頂点へ。

さらに上り坂になってきたので、祈る気持ちでセルを回してみました。

するとエンジンが再始動！上り坂は押さずに済みました。

しかし「ホッ」とするも「また止まるだろうな・・」と思いながらドキドキしながら走っていました。

幸い上り坂を越えた所で小さな集落（厚岸町糸魚沢）に到着したので歩道に停車し、スマホを確認。

　　　　「電波はある！」

そこで走行を断念し、２回目のロードサービスを呼ぶことにしました。

「PM１：３０」ロードサービスのありがたみを実感

再度ロードサービスへ電話をかけ、位置・状況・保険の加入情報と釧路のバイク屋さんまでのレッカー希望を伝えました。

到着予定時刻はPM１：４０分だとオペレーターから連絡が入りましたが、１０分ほど早くレッカー車が到着しました。

この時整備士さんが「大丈夫ですか～？」とかけてくれた言葉から、体中に血がめぐり始めたのを感じました。

　

「PM１：５０」厚岸町から釧路市まで約1時間・60kmを搬送

釧路市内のバイク屋さんまでは、さまざまなお話を聴くことができました。

ロードサービスの話はもちろん「道東方面」の情報など1時間ほどお話ししましたが、一期一会の出会いに人の暖かさを感じました。

そうこうしているうちに釧路市内のバイク屋さんに到着し、レッカー車からバイクを下ろしました。

この時は大雨もやみ路面も乾いていました。

バイク屋さんまで搬送してくれた整備士のお兄さんには深々とお礼を言って別れました。

　

「PM2:00」ツーリングの計画変更

完全に計画が崩れたので、レッカー移動中に4泊目と5泊目の宿をキャンセルし、釧路市内のビジネスホテルを予約しました。

金曜日ということもあり素泊まりで１３，０００円という高価な値段でしたが、暗くなる前に街へ到着し安心してバイクを診てもらえるので、値段を気にしている余裕はありませんでした＾＾：

　

「PM2:30」いよいよバイクを診てもらう

釧路オートワン様にお世話になりました。

店内に展示していた「ＮＳ２５０F」に感動し、奥のガレージには「KR250」が密かに置いてあったりして、自分のバイクが動かないというのを忘れてしまうほど雰囲気のいいお店でした。

そのお店の人が来てバイクの診断が始まりました。

おもむろにキーをオンにし、セルを回すと「ヴォーーーン」と何事もなかったようにエンジン始動。・・・(~_~;)

さらに「バイク借りるよ～」と言って試走してみるも「すこぶる快調！」だったりしてどこが悪いのか全くわからない状況・・・

YAMAHAのディーラーに問合せしてくれたり、電気配線図を確認してくれたりしていました。　

　

　

「PM４：００」大雨による電気系のトラブルの可能性が大きい

さらに調べた結果「警告ランプの点灯」と「エンジン停止」の関係はなく別問題なので、大雨による電気系の不具合ではないかと疑いました。

試しに洗車機の水を「調子のいいエンジン」にかけてみると「ボボボ・・」一瞬調子が悪くなりました。

「なるほど！雨かもしれないね！」

水がどの配線に影響しているのか詳しく調べないとわからないので、地元帰ったら詳しく調べてみた方がいいとアドバイスをもらいました。

　

「PM６：００」ビールの味はしなかった・・

バイク屋さんに深々とお礼を言いホテルへ向かいましたが、バイクは何事もなかったように走りました。

「やはり大雨の影響だったのかな～」

駅前のビジネスホテルへ到着し部屋へ入るやいなや、荷物を放り出して座り込んでしまいました。

そういえば朝から「飲まず食わず」だったことに気づき、「これはいかん、呑みにいかねば」と思い、夜の街出かけました。

疲れすぎたのかビールの味はしませんでした（笑）

　

9月28日「AM６：００」絶好調のエンジン

その夜はほとんど眠れませんでした。

うとうとしながら明日は安全策をとって帯広市内経由で苫小牧まで行こうと考えました。

しかし翌朝走り出してみるといつもどおりの調子の良さ。

白糠町の道の駅まで走ってエンジンが絶好調と感じたので帯広市内経由をやめ、えりも岬経由で一日遅れのラーメンを食べて苫小牧市まで行くことができました。

もうできないとあきらめていた「ツーリング」を再開できて本当に良かったと思いました。

大変な時に助けて頂いたロードサービスやバイク屋さんのおかげだとしみじみ感じた出来事でした！

　

　

ロードサービスは絶対必要！

今年のロングツーリングで任意保険は絶対必要だとしみじみと感じました。

実際に遭ってみないとわからないかもしれませんが、これだけは強くおすすめします。

北海道ツーリングに係らずライダーのみなさんは任意保険をぜひ検討してみてください。

　

もし任意保険に加入していなかったら・・

雪国は１年の内半年ぐらいしか走れないため、１年丸ごと保険に加入するのではなく、５月～１０月末まで（６カ月）必ず加入していました。

もし加入していなかったら「ＪＡＦ」を利用することになります。

釧路市までのレッカー移動中にお話しを聞いたら、ＪＡＦの搬送は２０ｋｍまでで、それ以降は料金上乗せとなるそうです。

ちなみに筆者が加入している保険は１００ｋｍまでは無料なので、釧路市までの約６０ｋｍは上乗せ無しでレッカーしてもらうことができました。

ロードサービスは途方に暮れている者にとって「救世主」

1回目は気が動転して支離滅裂な説明だったと思いますが、親切丁寧に対応してくれました。

「９時３０分現地到着予定です・・・」という言葉が今でも残っています。

２回目に連絡した時は、なかなか電話がつながらずとても忙しいのだと感じました。

いずれにしても、トラブルに見舞われ途方に暮れている時には非常に心強いと感じました。

　

　

時と場合によってはJAFと使い分けると良いかも

筆者がトラブルに見舞われたのは早朝だったので時間はたっぷりありました。

しかしトラブルが発生した時間が夕方だと焦りは倍増しますよね＾＾；

釧路市までの移動中お話を聴きましたが、ロードサービスはＪＡＦより時間がかかるそうなので夕方の場合はＪＡＦにお願いする方が良いかもしれません。

地域差や状況によってバラつきはあると思いますが、ロードサービスが４０分程度に対しＪＡＦは２０分ほどで対応しているそうです。

　

北海道ツーリングで起きた絶望の瞬間・ロードサービスは救世主（まとめ）

若者にとって任意保険は高額になる場合があるので考えてしまうところがありますが、事故はもちろんトラブルにも対応してくれるので、北海道ツーリングをするなら必ず加入することをお勧めします。

一括見積で安い保険料を探してくれるサービスもありますので、若い人もぜひ検討してみてください。

　

ただ、釧路までのレッカー移動中にお話しを伺ったんですけど、一日保険みたいな安い保険もありますが、ロードサービスを考えた場合充実していないようなので、よく確認した方が良いそうです。

今回お世話になった方々本当にありがとうございました。

　

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