限られた日数で北海道ツーリングする場合、家を出発してから帰宅するまでの全行程のうちどれだけ北海道を走れるのか悩んでいませんか?
その悩みはこの記事を読んで頂くと解決します。北海道在住の筆者が東京に住んでいたころを思い出し、長距離フェリーを含めた計画を立ててみました。
首都圏に住んでいた経験と、道産子ライダーの経験を活かして計画を立てていますので本記事を読めば、全行程7日間の北海道ツーリングについて具体的な計画を立てることができます。ぜひご一読くださいませ。
北海道ツーリング4泊5日・全行程7日間の計画を立ててみた
全行程が7日間あるならば、北海道ツーリングの行程は4泊5日(5日目は乗船日)となります。
6泊7日ではない理由は前後に船中泊があるためですが、今回は往復ともに太平洋側の航路、商船三井さんふらわあ「夕方便」で計画しました。
長距離フェリーの往路を深夜便、復路を夕方便にすると効率が良さそうですが、今回は往復とも夕方便で考えております。
道東方面のツーリングは8月を避けて9月中旬(秋)に計画
道東方面のツーリングは9月中旬に計画することにしました。
雨が降るか否かは、ツーリングに出かけるその直近にならなければ分かりませんが、少しでもそのリスクを下げたいので、雨が多い8月のピークを避けて9月中に考えました。
下のグラフを見ていただくとわかると思いますが、釧路根室方面(緑色)は春から夏にかけて少なくなっていきますが、8月からは回復していることがわかります。台風のリスクはありますが、苫小牧港がある胆振日高地方(オレンジ色)と釧路根室地方は6月7月よりも9月の方が雨は降らないようなので、やはり秋がおすすめだと思います
ただしグラフのとおり道東方面(緑色)の降水量は道内でもトップです。「雨が降らない日」は増えていても雨の量も増えていますね・・やはり雨具は必須ですね^^;
北海道ツーリングの概要
今回は北海道4泊のルートを考えましたが、道東方面とオホーツク方面をまんべんなく走るルートを考えました。
道東方面はたくさん見どころがありますが「三国峠」「知床横断道路」「野付半島」はぜひ行ってほしいです。
山間部や海岸線をバランスよく取り入れたルートとだと思いますが・・まあ参考として(笑)
苫小牧港を起終点として4泊5日の計画を立てました
北海道を4泊5日で走る計画を道産子ライダー目線で立ててみました。基本的に休憩も含め、景勝地へ寄って観光する時間を多めに設定しています。
自分のツーリングスタイルに合わせて、この計画を参考にアレンジしてください。
計画の基本
苫小牧西港より道東及びオホーツク海側を走る! 時計回り 走行距離:約1440km
- 1日の走行距離(目安):320km
- 1日の走行時間 :6時間
- 1日の活動時間 :9時間(AM8:00~PM5:00)
1日目の計画:苫小牧港FT → 清水町
1日目はフェリーを下船して宿泊地を目指して走ります。途中筆者が好きな「平取町 二風谷(にぶたに)アイヌ文化博物館」があります。できれば立ち寄ってアイヌ文化を肌で感じてもらいたいですが時間あるかな~?
- 活動時間:PM1:30分 → PM5:00
- 走行距離:約 160km
- 走行時間:約 3時間
- 観光休憩:約 30分 「二風谷アイヌ文化博物館」
2日目の計画:清水町 → 紋別市(オホーツク海)
2日目は松見大橋がエモい三國峠を通り、愛別、興部(おこっぺ)経由紋別市までのルートです。
特に大雪山国立公園を通る国道237号線は観るものを飽きさせない道路ではないかと思っています。
三國峠は道内でも一番標高が高い峠なので寒いかもしれません。
あと、興部(おこっぺ)へ向かう途中国道239号線沿いに「(有)富田ファーム直売所「ミルクの夢」」のソフトクリームが人気です。昨年のツーリングで興部を通ったのですが事前の情報不足で食べれませんでしたorz
- 活動時間:AM8:00~PM5:00
- 走行距離:約 330km
- 走行時間:約 6時間
- 観光休憩:約 3時間 「ナイタイ高原」「三国峠(松見大橋)」「層雲峡」など
3日目の計画:紋別市 → 斜里町
3日目はここは外せないという観光地はないですが、オンネトーは一見の価値があると思います。
筆者が行ったときはさざ波が立っていて透き通った水面は見れませんでしたが、とても神秘的でした。
- 活動時間:AM8:00~PM5:00
- 走行距離:約 320km
- 走行時間:約 6時間
- 観光休憩:約 3時間 「オンネトー」など
4日目の計画:斜里町 → 白糠町
4日目の計画は北海道ツーリングのメインイベントではないでしょうか。「知床横断道路」や「野付半島」のほか、「天に続く道」や「ミルクロード」といった北海道らしい道路を体験することができます。「天に続く道」は起点から望むのがおすすめです。
- 活動時間:AM8:00~PM5:00 9h
- 走行距離:約 320km
- 走行時間:約 6時間
- 休憩観光:約 3時間 「知床横断道路」「野付半島」など
5目の計画:白糠町 → 苫小牧西FT
5日目は海岸線を走る計画です。このルートは海沿いなのでとても気持ちが良いと思います。
えりも岬は風が強いかもしれませんが、ぜひ岬からみる地球の丸さを感じてください。
もうひとつのおすすめポイントは「優駿記念館」(メモリアルパーク)です。
北海道はサラブレッドの産地です。馬に興味がない人でも「かっこいい」とか「かわいい」って思います。
憂愁記念館メモリアルパークには「ナリタブライアン」や「オグリキャップ」のお墓もあります。ぜひ立ち寄ってみてください。
- 活動時間:AM8:00~PM6:45 10h45m
- 走行距離:約 320km
- 走行時間:約 6時間
- 休憩観光:約 4時間45分 「えりも岬」など
北海道ツーリング全行程の予算
この計画に必要な費用を見積もってみましょう。今回は道内4泊5日分の費用と長距離フェリー往復分の費用を計算してみます。
大洗FTまでの必要経費
自宅から大洗港までの費用を見積もってみましょう。スタート地点は杉並区(仮)にしましょう。え?なんで杉並区かって?以前住んでいた場所なのでなんとなく考えやすいので(笑)
・自宅から大洗港までの高速代 ( 外郭環状道路850円+常磐道2,260円 )× 2 = 6,220円
・ガソリン代 ( 137km÷18㍑ )× 160円 = 1,217円 × 2 =2,434円
・飲食代(休憩中の飲み物や夕食代) ざっくり2,000円
合計は 10,654円≒11,000円(往復分)
長距離フェリーの料金(R6,4月の見積り)
大洗港から苫小牧西港までは「商船三井さんふらわあ」の夕方便と深夜便があります。今回は帰宅後の疲労度を考えて深夜便を避けて夕方便を利用します。
商船三井さんふらわあ 「さっぽろ」又は「ふらの」
・クラス コンフォート
・通常料金 大人1人 401cc~750cc未満のバイクを含む 片道30,500円 ×2 = 6,1000円
・飲食代(乗船中の3食分ほか) ざっくり4,000円 × 2 =8,000円
合計は6,9000円≒70,000円
合計は70,000円となりますがクラスをツーリストに変えたり、バイクの大きさなどの条件により金額が変わりますので自分にあった条件で見積もってください。
道内4泊5日のツーリングに係る費用
ここは悩みどころですが、宿泊は「民宿」を基本にして考えています。別記事で4泊5日のツーリングの費用を報告した記事がありますのでそちらも参考にしてください。
ガソリン代 (1,440km÷20km/l)×160円 = 11,520円
・宿代(民宿)6,500円×4日 = 26,000円 ※民宿1泊朝夕飯付きで、平均すると6,500円ほどだと思います。
・昼ごはん 5,500円
・お酒代 4,400円
・お土産 3,000円
合計は50,420円≒51,000円
合計は51,000円ほどですが、酒代とお土産代は不要なライダーさんもいるので、ご自分にあった条件で見積もってください。
全行程に必要な見積は概算で132,000円
あくまでも見積なので目安としてお考え下さい。もしこのほかにも必要だと思うものがあれば加えて頂ければ更に正確さは増すと思います。あと主観的な感想ですが金融機関を利用する時は、銀行より郵便局の方が便利なような気がします。
服装はどうしようかな?
過去に9月初旬に走った時の写真を見返すと、アイス食べてたりジャケットを脱いでいるので、天候がいい時や標高が低いところではTシャツにライダージャケットで大丈夫かもしれません。(ちなみに今年は暖冬でした。)
ただ、天候が悪く北風が強かったり、標高の高いところを走っていたなら結構寒いので、長袖を用意しておくなど対策をしておくと良いでしょう。
参考までに9月の平均気温は道東で16.5℃です。東京は24.5℃なので8℃の差がありますのでお気をつけください。
北海道ツーリングで気を付けるべきところは?
別記事でも書いておりますが、以下の点は特に注意が必要です。
- 無事故無違反がいい思い出の基本なので無理はしない
- ガソリンの給油タイミングを逃さないようにする
- 雨具を装着する時は道路脇から離れた場所で早めに装着する
- 鹿やクマなどの野生動物に気を付ける
まとめ
今回は東京から北海道ツーリングに出かける計画を立ててみました。この計画はあくまでも筆者のツーリングスタイルなので、このまま計画を採用するのではなく、自分に合った計画へアレンジしてください。^^
一日の走行距離の考え方も別な記事でご照会していますので、そちらも活用して納得いく計画に仕上げていただければうれしく思います。
最後まで読んでいただき、大変ありがとうございました^^
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